70代女性 個人事業主 急がば回れ

教室長です。

このところ、東北以南ではずっと雨で、土砂災害の特別警報が出されたりと大変な状態でしたが、こちら北海道は雨の降らない日々が続いていました。が、こないだは久々に雨が降り、傘立てが珍しく大繁盛でした。

さて、その日にいらした生徒さん。Excelの勉強を主にされていますが、これまでは自己流とは言え、それなりにExcelを使ってこられたという意識があるようで、かえってそれが学習の邪魔になってしまっているように思いました。

ご年齢や性格的なこともあるのかもしれませんが、教材の文字を正確に読み取る前に、自身の思うがままに操作してしまいます。せっかく正しい操作を習いに来ているのに…。

コピーなのか、貼り付けなのか、書式のコピー&貼り付けなのか、はたまた範囲選択は正しくできているのか…。同じ操作をしようとしているはずなのに、毎回違う動きをしてしまって、なかなか正しい手順が定着しません。

わかっていると思っている操作でも、まずは落ち着いて教材を確認した上で作業を進める方が、一見遠回りに見えて、実は習得への近道だったりします。

それと、ここはこうした方がいいですよ…といった助言をしても、すぐに記憶から抜けてしまうというのは、パソコン教室的にはよくあること。なので、うちの教室では、「こういう時にはどうするんでしたっけ?」「テキストのこの辺りを復習してみましょうか」と言った形でアプローチし、直接答えを教えるような指導をあまりしていません。

生徒さんの中には、そういうところにヤキモキする方もきっといると思うのですが、でも、しっかりと頭を使って考えるという工程を踏むことで、記憶に残りやすくなります。

先を急ぎたいから、すぐに答えを知りたい、どんどん進んでいってしまいたいという方も、実はちょっとひと手間入れた方が、結果的には早く習得できるということもあるのです。

ただ、教室も客商売ですからね、教室として良いと思っていることでも、生徒さんがこうしたい!と強く願っていることがあれば、そりゃあそれを優先しますよ。結果、なかなか進まないとか、すぐに忘れるということになっても、まぁ仕方がないよなぁみたいに感じることもあります。

その場合は、こちらが逆にヤキモキしますね。